My辞書(カスタム辞書、ユーザー辞書)は用語・表記ゆれよりも柔軟なチェックを可能にする機能です。日本語の分かち書きや品詞(形態素解析)を考慮したマッチングルールの作成が可能です。
My辞書でできること
My辞書機能を使えばこんなことができます。
「楽」という名詞にはマッチさせるが、「楽勝」にはマッチさせない
「見る」という動詞のすべての活用形にマッチさせる
「の様子」にマッチさせたいが、「この様子」にはマッチさせたくない(単語の分かち書きでマッチ)
少し設定は複雑になりますが、禁止語の設定や柔軟な表記ゆれの設定に活用できます。
My辞書の設定方法
My辞書のルールには以下の項目を設定します。
ルール(必須):マッチさせる単語の表記
品詞:動詞や助詞といった品詞
動詞活用形:「五段活用」といった動詞の活用形(後述)
重要度:指摘が赤色の「エラー」か、オレンジ色の「警告」かの選択
置き換え:マッチした箇所に提案する置き換えの文字
指摘の理由:ルールの簡単な理由(「送り仮名」、「禁止語」などの種類でまとめるため)
指摘の説明:ルールの詳細な説明。指摘を一覧表示する際に閲覧可能
分かち書きの説明
このルールは分かち書きされた単語にマッチします。
例えば「テストを試しました」という文は、以下のように分割されます。
テスト:名詞
を:助詞
試:動詞(五段-サ行)
し:動詞
まし:助動詞
た:助詞
このとき、「テスト」や「試」という単語にちょうどマッチするルールや、「テストを」、「ました」のように複数単語にマッチするルールがShodoのエディター上で指摘されます。反対に「スト」や「試験」、「ますか」のような単語の区切りにマッチしないルールは指摘されません。
動詞の設定方法
動詞の場合、「動詞活用形」を設定することでより詳細な条件を指定できます。例えば「見る」という動詞は「見・ない」と活用する「上一段活用、マ行(み)」としてマッチが可能です。
動詞は以下のように単語分割されます。
五段活用:乗・ら・ない
一段活用:見・ない
「乗」、「見」などでルール設定することで、「乗ら」、「乗り」などの活用形のすべてを登録しなくて済むように作られています。
注意:「見れる」など可能動詞となった単語は「見る」とは別に登録する必要があります。
My辞書の一括インポート
ShodoのMy辞書の設定画面から、Excelやスプレッドシートのデータを一括で入稿できます。
また一括での削除にも対応しておりますので、データの更新時は一括削除→一括入稿とすることで情報のリセットができます。
画面の「CSVファイルでインポート」をクリックすることでファイルのアップロードが可能です。
以下のようにファイルを指定する画面が表示されます。
それぞれデータの列や、読み込み始めの行を柔軟に設定できます。
便利なMy辞書テンプレート
入稿用のデータ作成時は、以下のスプレッドシートをご利用ください。
My辞書の一括インポートに使えるテンプレートはこちら。
こちらのシートをお客様のGoogle Driveに複製し、編集してインポートすることが可能です。
入力が完了すれば「ファイル」→「ダウンロード」から「カンマ区切り(.csv)」をクリックしてファイルをダウンロードし、そのCSVファイルをShodoの入稿画面より指定してください。こちらのテンプレートを使っている場合、列と読み込み始めの行の設定変更は不要です。
Excelシートの場合は以下の手順でインポート可能なCSVファイルを作成できます。
表記ゆれを記載したExcelファイルのシートを開いて、以下のように操作してください。
1. メニュー「ファイル」から「名前をつけて保存」をクリック
2. ファイル形式を「CSV UTF-8(カンマ区切り)(.csv)」に変更してファイルを保存



